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シーズンレビュー
LaLiga · 2025/26

FC Barcelona 2025/26

バルセロナはスペインで圧倒的な最強で、ホームのリーグ戦19試合すべてに勝利。勝点94はチャンスより15ポイント上振れで、7クラブ最大の差。その大半は決定力ではなくGKと守備から生まれました。

タイトル: ラ・リーガ · スーペルコパ・デ・エスパーニャ · チャンピオンズリーグ: 準々決勝(アトレティコ)· コパ・デル・レイ: 準決勝(アトレティコ)

1位 · 勝点94リーグ順位 · 31-1-6
79.1期待勝点 · リーグ1位位
+1.191試合あたりのチャンス差 · リーグ1位位
+14.9勝点 − 期待勝点

01結果は妥当だったか

勝点と期待勝点の推移

実線: 実際の勝点。点線: 作ったチャンス相応の勝点。

0204060801000102030 9479.1

リーグ全体: チャンスと運

右ほど1試合あたりのチャンス差が大きく、上ほどチャンス以上に勝点を取った。

チャンス差が大きい →↑ チャンス以上の勝点Real Madrid: +0.76 / +10.0Villarreal: +0.40 / +8.7Atlético: +0.43 / +7.2Real Betis: +0.37 / 0.0Celta Vigo: −0.05 / +2.6Getafe: −0.38 / +8.0Rayo: +0.17 / −5.9Valencia: −0.06 / −4.6Real Sociedad: −0.10 / −8.6Espanyol: −0.27 / +1.9Athletic: +0.23 / −11.9Elche: −0.51 / +1.4Alaves: −0.02 / −9.6Sevilla: −0.48 / +5.1Osasuna: +0.02 / −11.4Mallorca: −0.47 / +2.2Levante: −0.23 / −5.8Girona: −0.40 / −4.1Real Oviedo: −0.61 / −7.1Barcelona: +1.19 / +14.9BarcelonaReal MadridVillarreal

バルセロナは期待勝点79.1で勝点94。どちらもスペイン1位で、優勝は完全に妥当。ただし差の+14.9は7クラブ最大です。

決定力はむしろ期待以下(PK除き約7点少ない)。差は反対側から生まれ、相手がチャンスより約16点少なくしか決めていません。このレビューで最大のGKのプラスです。

024幕で見るシーズン

流れ: 作ったチャンスと許したチャンス

■ npxG · ■ npxGA · PK除くxGの6試合平均。2本の線の間隔が優位の大きさ。

0.00.51.01.52.02.53.03.54.0第1幕第2幕第3幕第4幕
第1幕第2幕第3幕第4幕
1試合あたり勝点2.202.702.672.33
期待1.902.352.191.87
チャンス差+0.93+1.39+1.70+0.75

第1幕(8-10月): 好スタート(1試合2.2点、チャンス差+0.93)。

第2-3幕(11-3月): ピーク。1試合2.7点と2.67点、第3幕のチャンス差は+1.70でバイエルンを除けばこのレビューで最高の時期。1月11日のスーペルコパ決勝でレアル・マドリードに3-2で勝利。

第4幕(4-5月): アトレティコに敗れたCL敗退の前後でチャンスは減った(+0.75)ものの、5月10日にレアル・マドリードを2-0で破り優勝を決めました。

03どう戦ったか

攻撃(作ったチャンス)100
守備(許したチャンスの少なさ)74
前線からのプレス100
プレスの回避100
ボックス付近への侵入100
侵入の阻止95
シュートの質95
セットプレーのチャンス比率15

バー: 同リーグ全チーム中の位置(100 = 最高)。プレスとプレス回避はPPDA基準。

スペインで最も強度の高いプレス(PPDA 7.1、リーグ1位)で、相手が最もプレスをかけにくいチーム。作ったチャンスとボックス付近への侵入もスペイン最多でした。

代償は後ろにあります。許したチャンスで見た守備はレアル・マドリードより下(上位26%)。ハイラインはある程度チャンスを与え、それをGKが防ぐ必要がありました。

04プレッシャーの中で

リード中さらに攻めた+19 pt(平均比)
得点直後引いた−6 pt(平均比)
失点直後さらに攻めた+9 pt(平均比)

その時間帯に作ったチャンスの比率を同じ試合の残り時間と比べ、さらにリーグ平均と比べた値。

ビハインドから得た勝点21
リードから落とした勝点8
75分以降の得点(得-失)20–8
ホーム / アウェイの1試合あたり勝点3.00 / 1.95
上位6チーム相手9-0-1 · 2.70

バルセロナはリードしても減速しませんでした。リード時にチャンス比率がむしろ上がり、引くことの多いスペインの平均的なチームより約19pt高い。失点直後も強く反撃しました(+9pt)。

結果にも表れています。ビハインドから21ポイント、リードから落としたのは8ポイントだけ。ホームではリーグ19試合すべてに勝利。

05チャンスはどこから

22%52%15%11%
ゴールエリアボックス中央ボックス脇ボックス外
  1. パス32%
  2. クロス18%
  3. セットプレー11%
  4. こぼれ球9%

決定力: PK除くxG比 -6.6点 · GK・守備: xG比 +15.9点少なく失点

プレスが攻撃を養いました。ボール奪取からのチャンス比率はスペイン最高、奪った直後のシュート数もほぼ最多(上位2%)。

スルーパス(上位15%)とドリブル(上位20%)も大きな源泉。ヘディングとセットプレーは小さく、バルセロナはクロスではなくプレーで点を取りました。

06選手たち

選手得点xGアシストxA
ラミン・ヤマル1614.71112.6
フェラン・トーレス1616.223.2
ロベルト・レヴァンドフスキ1416.122.3
ハフィーニャ1311.135.9
マーカス・ラッシュフォード88.775.0
ダニ・オルモ78.886.7
フェルミン・ロペス67.597.7
ペドリ22.496.0

チャンスメーカー(xA): ラミン・ヤマル 12.6 · フェルミン・ロペス 7.7 · ダニ・オルモ 6.7
ビルドアップの軸(xGBuildup): エリック・ガルシア 23.6 · ペドリ 19.4 · パウ・クバルシ 18.9

ラミン・ヤマルは16得点11アシスト、xA 12.6でチーム最高のチャンスメーカー。フェラン・トーレスはxG 16.2で16得点、ロベルト・レヴァンドフスキは16.1で14得点。

ハフィーニャはわずか1,424分で13得点。マーカス・ラッシュフォードが8得点7アシスト、フェルミン・ロペスが9アシスト。

ビルドアップはチーム最多関与のエリック・ガルシアを経由し、ペドリとパウ・クバルシが続きます。CBが1位という事実は、バルセロナのDFがどれだけ高い位置にいたかを物語ります。

072026/27への意味

シーズンレビュー

ハイラインは通用するうちだけ通用する

フリックのバルセロナは単純な賭けの上に立っています。強くプレスし、高く守り、裏へ何本か抜けるのは受け入れる。今季この賭けが当たったのは、抜けたチャンスを平均よりはるかに多く止めたからです。

その部分がそのまま繰り返される可能性は低いでしょう。GKが平凡に戻っても、スペイン最高のチャンス差(1試合+1.19)のチームであることは変わりません。ただし勝点94は80前後になるはず。優勝争いには十分でも、独走は難しい水準です。

アトレティコに喫した欧州での敗退は警告です。ハイラインの裏を狙うよう作られたチームとのホーム&アウェーでは、GKがすべてを止めることはできません。

学べること
  • ピッチ上: 強いプレスは最良のチャンスを生む。相手ゴール近くで奪った直後のシュートです。
  • FM26: 攻撃的なプレスとハイラインにはスイーパー・キーパーが必要。いなければ、バルセロナのGKが止めたチャンスをそのまま失点します。
  • 観戦のコツ: 1-0でリードした時のチームの振る舞いを見る。バルセロナはプレスを続け、だから大勝が多かったのです。
この見方のリスクGKのプラスはサッカー分析で最も不安定な数字です。ホーム19戦全勝は事実ですが、ホームとアウェーの差は時間とともに縮みます。アトレティコに2大会で敗れたのは小さな標本ですが一貫したパターンです。

リーグ戦のみ集計。期待勝点は両チームのシュートから計算。運と決定力の両方がこの差に含まれます。

08出典

  1. Understat (league match and shot data)
  2. Wikipedia: 2025–26 La Liga
  3. Wikipedia: 2025–26 UEFA Champions League
  4. Wikipedia: 2026 Supercopa de España